top of page

第79回山口大学医学祭の開催に寄せて

山口大学医学部保健学科長  山本 健

第79回山口大学医学祭の開催をお慶び申し上げます。保健学科長として、学生
の皆さんが一丸となって準備を進めてきたこの素晴らしいイベントを迎えること
を、大変嬉しく思います。
私は山口大学の医学部医学科の平成元年の卒業で、私の医学祭の思い出は2つ
あります。中でも特に印象深いのは、4年時にステージの背景をクラスの仲間と
描いたことです。たしか江口寿史の浜辺の女の子の絵をべニア板に投影し、みん
なでペンキで塗装したのは、思い出深い楽しい時間でした。またそのステージ背
景が好評を博したのも大変うれしかった記憶があります。もう1つは、当時私は
写真部で、当然フィルムカメラでしたが、自分で大きく引き伸ばした写真をパネ
ルにして、4〜5人の出来立ての写真部で、展示したことです。当時は白黒フィ
ルムの現像、引きのばしをすべて自分で行っていましたが、使うと減る、1本で
最大でも36枚しか撮れなかったフィルムのことを今考えると、現代のデジタルカ
メラの進化が如何に大きいかを実感します。デジタルカメラは、無制限にほぼす
べてを記録し、そのなかからいい写真を後から選べますし、美しく印刷すること
ができるインクジェットプリンタの登場によって、写真の世界に革新をもたらし
た"game changer"であったと言えます。
当時は先生方とは関係なく行っていた印象であった医学祭ですが、このところ
山口大学医学会学術講演会と同時に開催されることはこの統合は素晴らしい試み
だと感じます。「市民の皆様と学生の交流」という医学祭の理念に加え、山口大学
医学会を構成する教職員も交流に加わり、新たなつながりを築くことができるこ
とが期待されます。学生の皆様の積極的な山口大学医学会学術講演会へのご参加
をお待ちしています。
学生の皆さんにとっても市民の皆様にとっても、そして教職員にとっても実り
ある医学祭となりますよう心から応援しております。

bottom of page